さいたま市大宮区の動物病院です。ワクチン、フィラリア、狂犬病の他、椎間板ヘルニア、心臓病、がん、皮膚病、手術に力を入れています。

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循環器科

心臓病
心臓のアイコン

10歳を超えると約10頭に1頭以上が心臓病をかかえています。
心臓が悪くなるとみられる症状
・咳(せき)をする。
・すぐに息があがる
・呼吸がつらそう
・ふらつき
・食欲低下
・寝てばかりいる
・以前より疲れやすい
寝ている時の呼吸数が2秒に1回以上
(安静時呼吸数がたとえ1分間に30回を超えていなくても増加傾向にあれば異常)
などが見られます。
 
特に心臓病(主に僧帽弁閉鎖不全症)になりやすい犬種は、
・キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル ・チワワ
・シーズー ・トイプードル ・マルチーズ ・ポメラニア
などの小型犬です
その他、ミニチュアシュナウザーも多く経験しています。
 
心臓病を早期発見するためにも定期的に動物病院で
「聴診(ちょうしん)」をすることをお勧めします。
聴診器の写真

 
猫に関して
猫ちゃんに多い肥大型心筋症は、聴診だけだとわからないことが多いです。
そのため、1年に1回の心臓ドックをお勧めします。
猫の肥大型心筋症の症状
・呼吸困難
・食欲不振
・運動不耐性
・嘔吐
・虚脱
・突然死
などです。
 
検査内容
心臓病が疑われた場合やどのくらい心臓に負担がかかっているかは、
下記の検査で評価します。
一般身体検査、聴診、血液検査(猫はT4、proBNPも含む)、
胸部X線検査(3方向:VHS、VLAS、M-VLAS、 RLAD 、TD/TIなど )、
心臓超音波検査、心電図検査、血圧測定、尿検査、
動脈血酸素飽和度測定(SpO2)、体脂肪測定。
※2020年より肺の超音波検査を追加。
当院は、犬の慢性心臓弁膜疾患の診断ガイドライン
ACVIM Consensus Statementにて心臓の状態を分類しています。
猫の心筋症に関してもACVIM Consensus Statement(2020)に準じて分類します。
 
血圧カフの写真

※当院で心臓の検査を希望の方は、予めご予約をお願いします。
多項目の検査になるため、午前中お預かりして、午後にお返しになります。
行った検査結果をすべて記録し、飼主様に検査報告書をお渡し致します。 
 
超音波検査では、
・僧帽弁閉鎖不全 ・三尖弁閉鎖不全 ・肥大型心筋症 ・拡張型心筋症
 ・心タンポナーデ ・動脈管開存症 ・心室中隔欠損 ・心房中隔欠損
 ・大動脈狭窄 ・心膜横隔膜ヘルニアなどが診断可能です。
健康な子の心臓画像
肥大型心筋症の犬の画像

FS計測画像
LA/AO画像
肺動脈血流画像
E/A画像
大動脈血流画像

治療
当院は、弁膜症、心臓の奇形が認められた場合、早期の心臓手術を推奨しております。
僧帽弁閉鎖不全症において、手術を希望されない方には、The EPIC stadyに準じ、早期のモベンダンの使用を推奨しております。
僧帽弁閉鎖不全症は、初期症状から1年で約70%、1年半で約80%が亡くなっていた時代もあります。
早い段階で治療を開始すれば、3~6年生存する子もいます。
中には7年を越え、無事に15歳の誕生日を迎えた子もおります。
異常がみられたら、お早めに近くの病院を受診することをお勧めします。
 
当院では、開心術(人工心肺による体外循環、オンビート)による治療が必要な場合は、
JASMINEどうぶつ循環器病センター
心臓カテーテル(Amplatzer、コイル塞栓、バルーン拡張など)による治療が
必要な場合は、日本大学(ANMEC)をご紹介致します。
 
画像や動画は、特殊データ(DICOM)保存のため、
大学病院・専門医との連携が可能です。

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